【質問内容】
①ビオフェルミンR散0.6%
用法:1回1g1日3回
②耐性乳酸菌10%「JG」
用法:1回1g1日3回
上記2品目の用法において、耐性乳酸菌としての量に大きく差があるのですが、なぜ差が生まれているのか、お調べいただくことは可能でしょうか?
また、②の処方があった際に、在庫が無いなど事情で①で力価を揃えて調剤してしまうと、①の用法を大きく逸脱してしまうと思うのですが、この場合返戻などになってしまうのでしょうか?
【回答内容】
ビオフェルミンRと耐性乳酸菌10%のインタビューフォームからの引用です。
ビオフェルミンR
1g又は1錠中に耐性乳酸菌〔Streptococcus faecalis(129 BIO 3B-R)〕 6.0mgを含有し,
生菌数として1×106~1×109個含有する.
耐性乳酸菌10%「JG」
1g 中 耐性乳酸菌100mg 含有
(耐性乳酸菌(Streptococcus faecalis BIO-4R)の生菌を1×106 ~
1×109個含有)
ここで注目したいのは菌株と生菌数です。
ビオフェルミンRと耐性乳酸菌10%「JG」では菌株が異なります。
菌株が異なるため、そのた重量についても差が生じ、腸内細菌叢の改善に必要な生菌数を得るための用量も異なります。
次にビオフェルミンRを耐性乳酸菌10%「JG」で代替できるかという点についてです。
ビオフェルミンRと耐性乳酸菌製剤は菌株が異なり、一般名称マスタにおいても別医薬品の扱いもとなります。
したがって在庫がなく耐性乳酸菌10%「JG」をビオフェルミンRで調剤したいとなれば、疑義照会が必要となります。
疑義照会せずに、用量を合わせて調剤してしまったとなると、調剤過誤の誤薬及び用量間違いとなります。
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