【質問内容】
薬剤を経管投与されている方では、塩化ナトリウムが処方されていることが多いかと思います。
薬剤を溶解する際に、塩化ナトリウム(食塩)と一緒に溶解することで、他薬剤に影響を及ぼすことがあるのでしょうか。
影響があるとしたら、どのように対処すべきかお教え頂けると幸いです。
【回答内容】
一部の抗生物質や抗菌剤で塩化ナトリウムと同時に溶解することで、溶解しにくくなる薬剤があるようです[1]。また、経腸栄養剤との配合でも塩析を生じます。
図 1崩壊懸濁試験結果
またヒプロメロース(HPMC)含有製剤はNaCl存在下で塩析を起こしてしまいます。このヒプロメロースは基剤、結合剤、コーティング剤、賦形剤、粘着剤、粘稠剤[2]として広く使われています。
対応策としては、塩化ナトリウムのみ別に溶解して経管投与を行う形となります。塩化ナトリウム以外の薬剤を先に投与し、少量の湯を流してから(フラッシュ)、塩化ナトリウムを投与する[3]のが良いでしょう。
[1]賀勢泰子.簡易懸濁時に注意を要する薬剤と配合変化
[2]日本医薬品添加剤協会.SafetyData.ヒプロメロース.
[3]川口工業総合病院薬剤部.簡易懸濁法についてよくある質問.
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