【質問内容】
本日、患者様(8歳 男児)にカタプレス錠が新規で処方されました。
定期ではセレネース細粒、アキネトン細粒をそれぞれ分2で服用されています。
今回のケースは恐らく、セレネースの副作用のコントロールが不十分なので追加で処方したと考えました。
私の知識には全くない使用方法だった為、果たしてその処方解析で問題ないのか教えて頂けないでしょうか。
【回答内容】
セレネースの小児への投与からADHDなどの発達障害の患者様と推測します。
患者様の保護者の方がおっしゃる通り、アキネトンについては眼球上転(ジストニアの症状の一つ、黒目が自然と上を向く症状)の治療によく用いられます。
カタプレス(クロニジン)についてはアカシジア(静座不能)の治療にも用いられる[1]反面、海外ではすでにADHDの治療薬として承認[2]されており、サイエルファーマ(シオノギの子会社)が治験の最中のようです[3]2009年3月時点で第三相試験中。
以上を総合しますと、今回のカタプレスの処方意図はセレネースの副作用である錐体外路症状の軽減、または原疾患であるADHDの治療のため、あるいはその両方と推測されます。
[1]厚生労働省.重篤副作用対応マニュアル アカシジア.5.治療方法,p23,H22年3月
[2] Kapvay extended release tablets米国添付文書,FDAwebサイトより検索
[3]シオノギの研究開発.サイエル社のR&D.66頁,2009年3月
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