2017年6月14日

骨粗鬆症治療薬の注射剤の種類

【質問内容】
ベネット17.5mgが出ている患者様からのお話。

今回でベネットの服用は中止して、次回より1年に1回で良い注射薬に変えるとの話があった。

1年に一回でいいという注射剤とは何か?

また、骨粗鬆症治療薬の注射剤にはどんな種類があるのか?

【回答内容】
添付文書メニューで骨粗鬆症並びに用法用量に『1年』と記載のある薬剤を検索した所、『リクラスト点滴静注液5mg』が該当にありました。

薬剤名
リクラスト点滴静注液
プラリア皮下注
ボンビバ静注
ボナロン静注
投与間隔
一年に1
6ヶ月に1
1ヶ月に1
4週に1
適応症
骨粗鬆症
系統
ビスホスホネート系
ヒトモノクローナル抗体
ビスホスホネート系
ビスホスホネート系
備考
15分以上かけて静注
同成分、用法違いにランマークがある。
30分以上かけて静注
薬剤名
ボセルモンデポー筋注
プリモボランデポー筋注
プリモジアンデポー筋注
フォルテオ皮下注
投与間隔
2~4週ごとに1
1~2週ごとに1
2~4週ごとに1
1日1回
適応症
骨粗鬆症・更年期障害
骨粗鬆症、他
骨粗鬆症・更年期障害、他
骨折の危険性の高い骨粗鬆症
系統
ホルモン剤
ホルモン剤
ホルモン剤
備考

また骨粗鬆症治療の注射剤について上記表の通りまとめました。それぞれの薬剤に特徴がありますが、ビスホスホネート剤(以下BP剤)やホルモン剤以外の作用機序としてはプラリア、フォルテオが特徴的です。

さらに、フォルテオは適応症に『骨折の危険性の高い骨粗鬆症』とあります。BP剤やプラリアが骨吸収を抑制するのに対して、フォルテオの場合骨新生の誘発による作用があるという点も特徴的な点といえます。


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