【質問内容】
ロキソプロフェンが頓服で処方されている患者さん。
痛みや発熱などもなく、用法も必要時との記載となっている。
処方意図はなんなのか?
【回答内容】
適応外処方であり、またエビデンスレベルは高くはありませんが、頻尿の治療に用います[1]。
膀胱排尿筋に対する直接作用、あるいはプロスタグランジンを介した腎血流量減少作用が想定されています[2]。
ロキソプロフェンによるプロスタグランジンの産生阻害によって腎臓の血流を低下させるので、尿の産生量が減ります。そのため相対的に排尿回数が減るということになりますが、これが頻尿を改善させる有効なメカニズムかもしれないと考えられています。
ただ、一部の論文において、有効率は75%程度とされています。
[1]武田正之.頻尿の治療.ドクターサロン57巻2月号(1. 2013)
[2]国立長寿医療研究センター.一般内科医のための高齢者排尿障害診療マニュアル改訂版,33頁.
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