2017年4月5日

乳幼児への眼帯使用を避ける理由

ものもらいで受診の小児の患者さん。

腫れが目立つので、眼帯をしようと思ったら医師からしないほうがいいと言われたとのこと。

どんな理由が考えられるか?




おそらく形態覚遮断弱視となるのを、危惧してのご指示と考えられます。


小児の視力が完成するのはおおよそ6歳位と言われています[1]。すなわちこのくらいの時期までに、眼帯をしてしまうと視覚が遮断されることによる弱視が発生してしまう恐れがあります。


これを形態覚遮断弱視といいます[2]。


場合によっては二日間程度の眼帯の使用で、起こってしまうこともあるとされています。


ですので、小児の場合眼球に傷がある場合など医師から指示のある場合を除いて、眼帯を使用しないほうがよろしいでしょう。




[1]群馬県教育委員会(2014) 児童生徒の視力測定の手引き

[2]日本弱視斜視学会."一般のみなさまへ  斜視・弱視の病気の説明 ― 弱視".http://www.jasa-web.jp/list/2.html#jump5,(2017年3月27日)



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