門前内科医師より
「抗アレルギー剤点眼薬での効果を比較している資料はないか」
との問い合わせをいただきました。
「抗アレルギー剤点眼薬での効果を比較している資料はないか」
との問い合わせをいただきました。
抗アレルギー剤点眼薬には以下の種類があります。
▼抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)
※ザジテン、リボスチン、パタノール、アレジオン(ザジテン・パタノール・アレジオンは抗ヒスタミン作用のほかCM遊離抑制作用も持つ)
▼抗アレルギー薬(遊離抑制薬)
※インタール、リザベン、アレギサール(ペミラストン)エリックス、ケタス、アイビナール、ゼペリン
それぞれを参考資料を元に並び替えると以下のようになります。
アレギサール=ゼペリン=インタール[1]≦リボスチン[2]<*アレジオン≦パタノール[3]=ザジテン[4]
*リボスチンには抗ヒスタミン作用しかないため
また他剤の遊離抑制薬には比較資料が存在しませんでした。
すなわち、アレジオン・パタノール・ザジテンであればどれを選んでもほとんど同等の効果が得られるようになっています。
ですので、使い分けの際にはそれ以外の特徴での使い分けが多くなります。
使い分けに関する特徴として、pH及び防腐剤、使用感が上げられます。
BACは接触性皮膚炎も多く報告されているため、BAC含有点眼剤は人を選ぶ傾向にあります。また、コンタクトレンズを白濁するおそれがあるためCLの上からの使用は原則回避となります。
[1]ゼペリン点眼液インタビューフォーム.Ⅴ治療に関する項目3臨床成績(5)検証的試験2)比較試験,14,2016年10月
[2]リボスチン点眼液インタビューフォーム.3臨床成績(4)検証的試験2)比較試験,8,2013年8月
[3]アレジオン点眼液インタビューフォーム.Ⅴ治療に関する項目3臨床成績(2)臨床効果2),8,
[4]パタノール点眼液インタビューフォーム.Ⅴ治療に関する項目(5)検証的試験2)比較試験,11-13,2016年6月.
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