2017年2月3日

刺青・タトゥーとMRI撮影

患者さんからの質問。


いれずみをしているのですが、MRI撮影はあぶないと医師からいわれました。


どんなふうに危ないのでしょうか?





入れ墨の中に微量の金属やコバルトが入っていてそれが反応しやけどにつながるようですが、専門医の見解は大丈夫とのことでした。


ただし、刺青が変色するおそれがありますので、患者に了解を取る必要があります[1]


また下記は日本看護協会の安全性情報からの転記となります。



MRI装置に吸着するもの磁性体金属一般、ホーロー製品
金属製物質の含有により皮膚に異常を来す可能性のあるものサーモフレクト毛布、一部の保温用下着、遠赤外線下着、入れ歯、カラーコンタクト、タトゥー(入れ墨)特殊メーク(眉毛、アイライン、特殊な口紅)、貼付剤、磁気治療器(磁気絆創膏・磁気ネックレス)など

眉毛やアイライン等のアートメイクに対しても反応することが知られていますので、この点に関しても注意が必要です。


ちなみに刺青やアートメイクをしながらのMRIの場合、照射部位の発熱を見越してアイスパックや冷湿布でケアをした[2]という症例もあります。


何にせよ実施に先立ち患者さんから技師、あるいは医師に必ず申告して貰う必要があるでしょう。



[1]土井司;エーザイRTMRI検査における技師の役割』

[2]宮地利明(2003MRIの安全性 日本放射線技術学会雑誌,5912) 1513



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