塩基性NSAIDsであるソランタールはアスピリン喘息を起こしにくいとなっているが、その理由は?
またアスピリン喘息の機序についても教えてほしい
まずアスピリン喘息の機序から説明いたしますと、COXが阻害されることにより、結果としてロイコトリエンが過剰となります。これによってアスピリン喘息が惹起されるというのが主な機序となっています。
ソランタール(チアラミド)はNSAIDsに区分されているものの、COX阻害作用は持っておらず、独自の機序で抗炎症作用を持っています(インタビューフォームより引用)。
このCOX阻害作用が無いため、ロイコトリエンが過剰産生されることもなくアスピリン喘息を起こしにくくなっているのです。
ちなみにアセトアミノフェンについても、COX阻害作用を持たないことからアスピリン喘息を起こしにくく、喘息患者にも使える鎮痛剤となっています。
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