サプリメントのレシチンには大豆レシチンと卵黄レシチンがあるが、その性質に何か差はあるのか?
レシチンとは別名ホスファチジルコリンと呼ばれる生体膜を構成する脂質のことですが、現在ではリン脂質を含む脂質製品のことをレシチンと呼びます。これが不足すると、肝臓や筋肉の障害が起こることからサプリメントとしても販売されています
さて、お問い合わせのあった大豆レシチンと卵黄レシチンの違いについてですが、まず大豆レシチンとは大豆油を精製する際にできる大豆由来のレシチンです[1]。次に卵黄レシチンですが、鶏卵から有機溶媒により抽出された脂肪油のことを指します[2]。
含有する成分比は以下のようになります[3]。
大豆レシチン | 卵黄レシチン | |
ホスファチジルコリン | 24% | 69% |
ホスファチジルイノシトール | 19% | - |
ホスファチジルエタノールアミン | 22% | 24% |
期待される効果として神経系に及ぼす効果(認知症や記憶力の増大など)血管系に及ぼす効果(コレステロール値の低下、脂肪肝の改善など)が挙げられます。
卵黄レシチンの場合、神経伝達物質となるアセチルコリンの前駆体であるホスファチジルコリンを多く含有するため、より神経系に対して効果があるとされています。
ちなみに、この卵黄レシチンと大豆レシチンの認知症に及ぼす影響について研究を行っている大学教授もおられます[1]辻精油株式会社 レシチン製造方法より
[2]キユーピー株式会社 卵黄レシチン製品パンフレットより
[3]国立栄養研究所 健康食品の安全性有効性情報より
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