2017年1月29日

低用量アスピリンによる潰瘍予防へのガスターの使用

内科医院からの質問。


Rp)バイアスピリン100mg   1T 1

Rp)ガスター錠20mg     1T 1


上記処方においてガスターの薬剤料及び調剤料が査定された。理由はなにか?

バイアスピリンとガスターの併用に関する査定ですが、問題はガスターの用量にあったようです。


ガイドライン上、NSAIDs潰瘍の治療や再発予防となるとPPIPG製剤あるいは高用量のH2ブロッカーを用いなければなりません。


今回ガスターが1日20mgと低用量であったため、医学的に有効と認められないとして査定されたものと考えられます。


ちなみにファモチジンの場合胃潰瘍に対しては通常用量が40mg/日となっているので、それ以上の用量にしないとNGです。

(ガイドライン上はファモチジンの場合80mg/日となっています)


ただし、ファモチジンにNSAIDs潰瘍に対する保険適応はないので後は地域差となります。


ですので、どうしてもファモチジンの処方を継続するなら一日40mg以上で投与。そうでなければPPIへ変更という対応になるかと思います。




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