2017年1月30日

収縮期血圧と拡張期血圧の差

ケアマネさんからの質問。

血圧の上下の差について、ご利用者さんから質問を受けた。この数値の大小は何を示すものなのか?

血圧の上下の差、すなわち収縮期血圧と拡張期血圧の差は脈圧と呼ばれているものです。


以下湧永製薬HPhttp://www.wakunaga.co.jp/より引用

この上下の血圧は年齢を重ねるごとに上昇していきますが、下の血圧は一定の年齢を越えると徐々に下がり始める傾向にあります。


そのため、上の血圧から下の血圧を引いた値である脈圧は徐々に増加していきます。では、なぜ脈圧は徐々に増加していくのでしょうか?

その理由は・・・血管の柔軟性が低下することと関係があります。

【脈圧が大きくなる?】 → 血管が“硬く”なってきている、というアラームです。 

下図に示すように測定される血圧の値は、心臓から出ていく“前進波”と末梢で反射して戻ってくる“反射波”の合計値になります。柔らかい地面と硬い地面にボールを落とすと硬い地面の方が勢い良く返ってくるように、血管の場合も硬くなってくると“反射波”が速く戻ってきます。この速く戻ってきた“反射波”と“前進波”を合計すると、血管の硬化が進んでいない方に比べ、上の血圧は上昇し、下の血圧は低下します。



このような理由により、血管が硬くなると脈圧の値が大きくなります。脈圧の値が大きくなってきたら、血管が硬くなってきているというアラームなのです。(引用ここまで)




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