2017年1月21日

消化性潰瘍の既往のある患者に使える痛み止め

消化性潰瘍の既往がある患者さん。

大抵の鎮痛剤が消化性潰瘍に禁忌となっているが、使用できる鎮痛剤はあるか?



PMDAの添付文書検索で確認したところSG配合顆粒は消化性潰瘍に対して禁忌とはなっていません。

塩基性NSAIDsのソランタールや、カロナールにも消化性潰瘍は禁忌となっていました。

なおカロナール(アセトアミノフェン)については禁忌の欄に消化性潰瘍の記載がありますが、メーカーに問い合わせたところ、返戻ケースは今までに報告はないとのことです。



保険の審査ですので、審査の医師の裁量にもよりますが、NSAIDsよりは返戻となる可能性は低いとのことです。


ちなみにアセトアミノフェンは御存知の通り、COX1及び2に作用しない中枢性の解熱鎮痛剤で、NSAIDsよりは消化性潰瘍の副作用の可能性は低くなっています。




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