2020年2月3日

【抗真菌内服薬の長期処方について】


【質問内容】


門前医師からの質問。

イトラコナゾールカプセルやテルビナフィン錠といった抗真菌内服薬を長期処方したいが報酬上問題ないかとの質問を受けた。



処方は可能か?




【回答】


長期処方は規制されていないため、可能である。



【回答理由】


現在、販売されている抗真菌内服薬に新薬の規制を受ける薬剤は無い。

また、普通薬・劇薬においては投与制限を受ける規定も無い。

さらに、抗生物質製剤、抗ウイルス剤と異なり『最小限の期間での投与』も明記されていない。

そのため、長期処方は可能であるが、各薬剤の添付文書上に定期的な血液検査が記載されている薬剤も多い。

(例:ラミシール錠重要な基本的注意

重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されている。重篤な肝障害は主に投与開始後2ヵ月以内にあらわれるので、投与開始後2ヵ月間は月1回の肝機能検査を行うこと。また、その後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。)

問題になるとすれば、この定期的な血液検査が行われているかどうか考えられる。

長期間処方したとしても、定期検査だけは別途行うなどフォローは必要であると考えられる。

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