2018年9月1日

【ネリゾナユニバーサルクリームのGE代替】


【質問内容】
ネリゾナユニバーサルクリームの後発品のアルゾナユニバーサルクリームが販売中止となることがわかった。
クリーム剤や軟膏剤で代替は可能か?

【回答内容】
他剤形での代替は不可。
以下理由です。

まず別剤形での代替が認められるのは内服薬に限られます[1]

剤形の特性として以下の特徴があります[2]
ユニバーサルクリーム
W/O型乳剤性基剤で、主に白色ワセリン、流動パラフィンおよび水分約30%を含有します。
軟膏
油脂性基剤で、主に白色ワセリンおよび流動パラフィンを含有します。
クリーム
O/W型乳剤性基剤で、主に白色ワセリン、流動パラフィンおよび水分約68%を含有します。

基剤が大きく異なるため、治療効果への影響も生じると言わざるを得ません。

現在、薬価収載されているネリゾナユニバーサルクリームの同効薬は以下の通りとなります。
ネリゾナユニバーサルクリーム(先発)
テクスメテンユニバーサルクリーム(先発)
アルゾナユニバーサルクリーム(後発)
この内、アルゾナユニバーサルクリームが販売中止となるのであれば、残されたユニバーサルクリーム製剤はどちらも先発品となります。


【キーワード】


[1] 平成2435日保医発030512.3変更調剤を行う際の留意点について,5
[2] バイエル薬品web.ネリゾナ製品情報,剤形特性. https://pharma-navi.bayer.jp/allergy/product/nso/ns_1/.参照2018/09/01

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