【質問内容】
夜尿症の患児にトフラニール錠が投与された。
三環系抗うつ薬が夜尿症に効果があるのは知っているが、その作用機序はなんなのか?
【回答内容】
夜尿症の治療薬として古くより知られている三環系抗うつ薬には、clomipramine hydrochloride(アナフラニール®),imipramine hydrochloride(トフラニール®),amitriptyline hydrochloride(トリプタノール®)等があり、この順序で効果が強くなっています[1]。
夜尿症に対する薬理作用としては、
①抗コリン作用や抗鎮痙作用、
②抗うつ効果、
③覚醒と睡眠の調節、
④ノルアドレナリン系の神経伝達物質の取り込み阻害、
⑤抗利尿ホルモンの分泌の促進などが推察されています[2]。
[1]夜尿症診療のガイドライン.日本夜尿症学会, http://www.jsen.jp/guideline/
[2]夜尿症診療ガイドライン2016.CQ11夜尿症の診療において三環系抗うつ薬は推奨されるか,83-85
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