ロイコトリエン受容体拮抗薬 を2種類併用することにどのような意図があり
保険上問題ないのか
【処方内容】
シングレアチュアブル錠5mg 1錠 分1 就寝前
プランルカストカプセル112.5mg 2C 分2 朝夕食後
その他の処方
クラリスロマイシン50mg ビオスリ- アンブロキソール15mg
オノンの小野薬品、シングレアのMSD、キプレスの杏林にそれぞれ確認いたしました。
【小野薬品の回答】
併用の症例、文献は持っていない。査定事例は集積していない。
薬理作用が重複しており、オノンの過量投与と同じ状態になる(下痢などの副作用が出現する恐れ)。保険の審査は査定される可能性も十分あり。
【MSDの回答】
併用例は集積なし。査定事例は地域差のため集積していない。
作用機序も同一のため、併用する事例はない。
仮にオノンとシングレアで、傷病名を別にしていたとしても難しい。疑義照会するのが望ましい。
【杏林】
併用例はない。査定事例は集積なし。
薬効の観点、保険請求の観点からも推奨はしない。
以上を総合しますと、作用点も同じ為併用については難しい事例のようです。
ただ、オノンの添付文書上適宜増減がありますので、オノン2Cでは効果が十分に出ないため、キプレス5mgで追加している可能性も否定はできません。
(その際は、医院側のレセプトに併用についてのコメントを載せて頂いたほうが良いでしょう)
疑義照会の際には、こんな風に疑義照会をしてみてはいかがでしょうか?
『プランルカストとシングレアは同じ薬効となっておりますが、プランルカストだけでは効果不十分のためのシングレアの併用でしょうか?』
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