セレニカR錠とデパケンR錠どちらもバルプロ酸ナトリウムの徐放性製剤だが、使い分けなどがあるのか?
臨床効果に差があり使い分けを行っているというエビデンスはないとのこと。(興和創薬・協和発酵キリン確認済み)
AUCについては同等で生物学的同等性があるとの結果が得られています。
ただし体内動態が異なります。デパケンRは9時間で80%が溶出するのに比べて、セレニカRは14時間で80%が溶出します。そのため承認用法がセレニカRは1日1回に対してデパケンRは1日1~2回となっているため、それによる使い分けの可能性はあります。
また、デパケンR錠は防湿効果があるので通常の一包化が可能ですが、セレニカR錠・顆粒は吸湿性があり、防湿をする必要があります。実際、セレニカRの添付文書には、
「本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること」
との記載があります。この一包化の可否が使い分けの要因になっている可能性も有ります。
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