2020年7月3日

ネイリンカプセルの投与制限

【質問内容】

ネイリンカプセルが今回3ヶ月分処方された。

次回再処方があった場合は疑義照会をすべきか?

 

【回答】

疑義照会をすべき。

 

【回答理由】

ネイリンカプセルの承認用法は以下の通り。

通常、成人には 1 1 1 カプセル(ラブコナゾールとして 100mg)を 12 週間経口投与す る。

これは趾爪中ラブコナゾール濃度の平均値は第20週で最高値(120.16ng/g)を示し、皮膚糸状菌に対するMIC900.06μg/mLを超える濃度が第8週から第28週まで維持されることが示唆される[1]ため、12週間を超えた長期間の服用が不要と考えられる。

 

承認用法が12週間の投与となっているため、それを超えての投与は保険診療の対象とならない可能性があるため、疑義照会をすべきである。



[1] 日薬理誌(Folia Pharmacol.Jpn.)153.79872019

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