2017年1月8日

スタチン系薬剤の腎障害患者への投与

内科医からの質問。
血清クレアチニン値が1.4~1.45の中等症の腎障害患者へのクレストール投与の際に減量は必要か?




発売元のメーカーに確認しましたところ、軽症から中等症までは減量は不要。

透析が必要な重症であっても2.5mgから開始し、最大量5mgまで投与可能とのことです。


ほとんどのスタチンが肝臓排泄型であり、高度の腎不全でなければ減量の必要はありません。


むしろスタチン系投与による腎障害抑制効果が期待されるため、腎機能障害患者に於けるスタチンの使用は推奨されるという記載がCKDガイドラインにあります。

以下主要なスタチン系の肝腎排泄率です。
 プラバスタチンシンバスタチンフルバスタチンアトルバスタチンピタバスタチンロスバスタチン
肝排泄/腎排泄70/2060/1395/598/2NA/<290/10




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